コラム

リベラルアーツ(Liberal Arts)アーツ(Arts)とは何か?

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リベラルアーツとは何か

『Liberal=自由』という話をしましたが、

アーツ(Arts)とは何を意味するのでしょうか?

今回はアーツについてをアメリカの学問の観点からお話ししていきます。

アーツとは何か?

まず前提として、

アメリカでは『学問』『アート』『サイエンス』に大別しています

リベラルアーツのアーツはこのアートを指しているのです

大学を卒業すると学士(Bachelor)が与えられますが、

アメリカの大学の場合卒業時に授与される学位には

専攻した科目によって

BA(Bachelor of Art)

BS(Bachelor of Science)

この2つのどちらかが授与されることになるのです

アーツはArtsと書きます

Artの複数形ですね

日本では、Artの翻訳するときに『芸術』という言葉をあてはめました

日本の授業の科目でいうところの『音楽』『美術』にあたります

しかし、

Artの本来の意味としては『芸術』よりも『諸芸』の方が近いものになります

芸術というのは『芸』と『術』から成ります

つまり『芸能』『技術』です

これには文化的な踊りなどの私たちがイメージを持っている芸術(art)から

職人などの熟練の技術(technique)のようなものまでが含まれています

一方で欧米では『文学』『歴史』『哲学』『美術』『建築』『音楽』などの学問は

全て『Art』という分類がなされています

『歴史』が『Art』に含まれているのは少し不自然さを感じるかと思いますが、

これは『Art』に対する捉え方・考え方が日本とアメリカとでは異なるためです

アメリカの考え方では

Artの対義語にはNature(自然)があります

『Nature』は『things God made』 神様が創ったもの

『Art』は『things humans made』 人間が作ったもの

という定義付けです

『歴史』は人間が作り出したものという認識になるため

歴史は『Art』に含まれるということです

そのため『文学』『哲学』『美術』『建築』『音楽』などは『humanities』とも言われています

サイエンスとは

サイエンスとは『Nature』を研究することとされています

つまり、

サイエンス=この世の人間が作ったもの以外のものを学ぶこととなります

日本ではサイエンス=科学、理科のようなイメージを持たれることが多いですが

アメリカでは

神が創ったモノを学び研究することこそがサイエンスという認識がされています

また、このサイエンスは大きく2種類に分かれます

『Nature Science=自然科学』

『Social Science=社会科学』

この2つです

自然科学は自然現象が主な研究対象とされています

科学・物理・化学など理系科目がこちらの部類に入ります

社会科学は自然界の一部として人間社会を対象に研究することとされています

こちらは心理学・経済学・社会学など文系科目が対象になります

まとめ

Artは『作り出すもの』

Scienceは『解き明かすもの』

となります

チャップリンの作った喜劇はArt

自然数の関係を解き明かしたフェルマーの最終定理はScienceです

私たち日本人のイメージする

ArtとScienceの意味合いとは異なることがわかると思います

そして、リベラルアーツ(Liberal Arts)とはすなわち

自由を作り出すための学問ということができます

自由とは『与えられるもの』ではなく

自ら『作り出すもの』なのです

考えてみれば『自由』という字は『自』『由』から成り立っています

『自』には「おのれ、当人」という意味が

『由』には「よりどころ」という意味があります

自分のよりどころがある状態こそが『自由』であり

「自分」の「よりどころ」は他の誰でもなく自分自身で作り上げる

もしくは見つけ出すものです

自分のよりどころを見つけるにも、

自分を知り、他人を知り、世界を知り、自然を知り

様々なことを知り考える力が必要です。

自分の人生を豊かにし、自分の中での選択肢を増やすことができる学問

それこそがリベラルアーツであり、

リベラルアーツを学ぶ意義であると言えるでしょう

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